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2000.8.14 更新 |
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日本を離れてここ英国に住んでいると、私が日本人であるということだけで、 そんな英国人の素朴な疑問を少しずつこのページにアップしていきます。 |
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■敷金、礼金って何ですか? (2000.8.14)
日本人は聞き慣れていますから、誰も疑問をはさまないようですが、私も深く考え込んでしまいました。特に "礼金" は理解し難いものです。
「住む所を貸して下さってありがとう」 というお礼は毎月の "家賃" なんじゃないでしょうか? その上にまたお礼を強要されるのって納得がいかないんですけど…。そもそも借家業はビジネスなんですから、お礼っていうのは理解し難い。日本人ってそんなに礼儀正しいんでしょうか。
敷金というのを辞書でひくと 『保証金、手付金』 と書いてあるんですけど、手付金というのは全額の一部で、残りを払う時、手付金として払った分は差し引かれるべきなんじゃないでしょうか?う〜ん??
東京でワンルームのアパートを借りるとすると、都心部で家賃が6〜7万円くらい、これに敷金礼金がそれぞれ2ヶ月というのが普通だそうです。敷金はよほど汚さない限り、ほぼ全額返ってくるとか。京都、大阪でワンルームの家賃は4〜5万円、一般的に敷金礼金が3ヶ月分づつだったりするそうな。そして、ほとんどの場合それは返ってこないのだとか。
敷金礼金というものなしで、デポジット (ほとんどの場合、家賃1ヶ月分の前払い) も全額戻ってくるとすれば、ロンドンの家賃は高いとはいえ、自立生活が始めやすいということになります。イギリスの若者の関心事は何と言っても独立することなので、彼らにとっては親と同居する日本の若者が多いことが驚異!
日本人の親子関係は、より密接なのであろうと考えるイギリス人もいます。しかし 「敷金礼金さえなければ、日本人もわりと簡単に親から独立してしまうのかも」 という意見もありました。
■日本人の視力って本当にいいんですね? (2000.7.31)
日本語のGCSEの試験では、なんと虫めがねを持参することが認められています。字画数が多いうえ線が複雑に交差する漢字を、正確に読み取る必要性を特別に考慮してのことです。もうひとつ日本語GCSEの受験者にのみ例外的に認められているのが "鉛筆書き" です。他の科目の試験は全て "ペン書き" とされています。
消しゴムを使うことが認められているのも、イギリス人が日本語を書く難しさを考慮に入れてのこと。 日本語の "文字" と言うつもりで 「Japanese letter うんぬん」 なんて言うと 「"letter"? "symbol" でしょ?」 なんて目をむかれるのがおちです。カタカナのように (日本人からみれば) 字画数がぐっと少ないものでもアルファベットに比べたら "letter" という感覚のものとは絶対的に異質なものと捉えられているようです。日本の文字は character または symbol と訳されるべきでしょう。
「こんな複雑なものを虫めがねなしで読めるなんて、日本人はかなり視力がいいに違いないわ。」 と、うなる女生徒。「そうだとしたら、どうしてイギリスにおける日本人のステレオ・タイプは眼鏡をかけてるのかな?」 いかにも不思議そうに言う男生徒。私にとっては、毎年新しいクラスが始まる度に目にする、お馴染みのシーンです。
以前ロンドンの地下鉄に巨大な広告が出ていたそうです。世界各国の人間をユーモラスに描いたもので、その中の日本人は眼鏡をかけた出っ歯、カメラを首から下げておりました。残念なことに、欧米での日本人のイメージはこんなものなのです。
■日本のお花見やお月見に関して? (2000.5.26)
イギリスには、人々に感激されることもないまま咲く美しい桜があるのです。
近所の公園にとてもきれいなしだれ桜があるので、写真に撮ろうと思っていたら、雨、雨、雨でぐしょぐしょのまま散ってしまいました。なんでも1818年以来の雨量の多い4月だったそうです。cherry blossom viewing (花見)や moon gazing (月見)が日本人にとってどんな意味があるか、それは外国人にとって理解の域を超えるものではないでしょうか。
日本滞在中に桜の全国開花情報をテレビで観たことを、他の生徒にしたり顔に報告する私の生徒に、もうひとりの生徒が真顔で尋ねていました。 「つまり、みんな同じ日に同じ所に、わざわざ桜を観に行くわけ?」 なぜそうまでして日本人が人込みに行きたがるのか、彼には納得がいかない様子。みんなで行けば、それが社交の場となります。静かな夜、散りゆく桜吹雪の下をひとり歩けば、俳句のひとつもうかぶかもしれません。『花よりだんご』 という言葉が、万国共通の理解と笑いを得ても、このあたり、日本人でなければ分からない感覚なのです。
月見に関する質問は 「月は見ようと思えばいつでも見られるのに、なぜ 『中秋の名月』 にこだわるのか?」 です。これは両国の気候の違いなども合わせて解説されなければなりません。何と言ってもうけるのが 「昔の日本人は、月にはうさぎがいて餅をついていると想像していた」 というお話。イギリスでは 「月はチーズで出来ていた」 そうです。
★よろしかったら、山形の桜のスライドをご覧になってヴァーチャルお花見を体験して下さい。
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